人気ブログランキング | 話題のタグを見る

KanaとPraの珍道中。
by to-bigblue
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31


2023

まやとプラと、3ヶ月ほど別居した
まーくんの学校での問題が明らかになり奔走した
畑を耕して、じゃがいもを植えた
松井の生まれの家族と父の故郷を旅した
5年目にして、初めてヨガのポスターを作った。お仲間が増えた
小学校の読み聞かせの対面が始まって、あれこれアレンジしてみた
くるくるマーケットが始まった。今年は3回
米を作った
暑くて厳しい夏を乗り越えた
まやの反抗期を乗り越えた(つもり)
ハワイに行った


そして、、、インドの運転免許を書換える試験に今日落ちた。

再来週リベンジ。免許を取って今年を終えたいもんだ。

2023_b0111562_16432519.jpg
ヒロの出国手続き中。お別れで泣くのを必死に我慢してるのに「かな、シャカして!」のリクエストにお応えして


# by to-bigblue | 2023-12-06 16:24 | 雑感

思えば

今回の旅をひと言で言うことは到底出来ないけれど、ひとつ浮かぶフレーズは

「思えば遠くに来たもんだ」

私も、ハワイ、ヒロの人達も、人類も。

少し前に私の中で、かなりの度合いでクリックした宮台慎二さんのトークの中で、彼は、人間は元々旅する生き物だったが、安定した食糧を確保するために農業を中心にした定住に変更した。定住社会で調和を保つために決まりを作り生活する様になったが、本質としては、人間は、今日も多くの子どもがそうであるように、本来デタラメが大好きで、固められた日常の中で、いつだってそれを外せるんだという事を思い出すために、俺ら本当はデタラメなんだけどがんばってるんだもんね!という事を互いに思い出すために世界中で「祭」を守ってきたのだ、と話していた。


今回は、ときがわ町にヒロから移住してきた兄弟のご家族と一緒にホームステイさせてもらったおかげで、日常の暮らし、社会の在り方をかなりリアルに近い形で見ることができたと思う。もちろん、一家族のごく限られたコミュニティーとその周辺ではあるけれど。そこに私が見たのは、本当に「移動」しデタラメな人間の本質の上に文字通り血と汗によって築かれた社会だったような気がする。小さな島の宿命と言えるのかもしれないけれど、かつてヒロは、サトウキビ畑の働き手が足らず、中国・日本・ポルトガル・フィリピンから移民を募った。その移民の子孫達が混ざり合って、ヒロの街を歩いていると、とにかく民族の坩堝というのか、世界を縮小したような場所であることが分かる。(この辺はまた別に詳しく) 人々の会話を聞いていると日本語が普通に使われていることも分かる。

Hakujin(白人) are monkutare(文句垂れ)

※これはすごい差別的な内容だけど、あの社会を良く表してると思うので例文として挙げます。

誰がつづらひとつに最低限に必要な物を入れて、船で何ヶ月もかけて遠い言葉も通じないような島のサトウキビ畑で働くために出向いて行こうと思うだろうか。博物館に展示されている移民の持ち物を見て思った。貧しさがそうさせたのだという言葉も何度か聞いたけど、それだけではない気がした。やはりデタラメを求める自由な本質が「いっちょやってみるか」と背中を押したのではないだろうか。そして、ヒロの人々の今は、この本質の上に成り立っているということが可視化されているだけで、本当は日本だって、他のアジア諸国だって、欧米だって、この地球上はみんな「移動」と「デタラメ」を求めて営まれてきたんだ、きっとそうなんだって事を知った。


『思えば遠くに来たもんだ』


私にとって、その社会のリアリティへのドアのような存在のホストファミリーはこの人生で必ず会うように仕組まれていた人達だったんだろう。ヨガをシェアするという願いが素晴らしい形で叶ったのと同じくらい、彼ら(特にお父さんとお母さん)と話したことは私の人生にとても必要な言葉たちとして刻まれた。日系ハワイ人4世として、日本人の祖先を持ちながら日本人であることを日本人以上に担いながら、一度も日本の地を踏むことなく生きてきたお母さん。日系ハワイ人5世としてコロナ禍を経てときがわ町関堀に移住することを決めたその母の息子たち。その息子達と知り合い、彼らの故郷を旅した私。

なんてこった!と言いたくなるような、それはそれは巧みに繋がったご縁なのだ。だって、ご近所に移住してきた兄弟は3ヶ月も暮らさない内に、裏山にあった古いブロック塀が大雨によって家を押し流され、結局北海道に引っ越してしまったのだから。よりによって埼玉県のときがわ町を選び、出会い去って行っても繋がり続けた人達との更なる繋がり。

そしてこれもまた、この世界が人のデタラメ本質の上に成り立っていることと同じ様に、劇的だから見えやすいだけで、本当は私が出会った全ての人が、同じ様に巧みに仕組まれたご縁で繋がっているのだという事を知った。

『思えば遠くに来たもんだ』


昨日の夜は、ガレージで親しい人達を呼んでお夕飯。いつもなら8時に寝室に行くガールズは10時半まで起きていた。そして今朝、起きて来れないだろうなあと思っていたら、上のガール(12才)が6時半に、下のガール(6才)が7時過ぎに起きてきてくれた。ぎゅっと触れた温かくて柔らかな感覚も、下のガールの泣き声もまだ耳に残ってるのに私はもう飛行機の中。おばちゃんになると、命さえあれば、ご縁さえあれば、人と人はどんなに離れていても必ずまた巡り会えるという事を知っているから、この子達とは物理的にも経済的にも、関係性的にもまたすぐに会える可能性がかなり高いほうだな、と予測しちゃうのだ(もちろん、本当にそうなるかは誰にも言えない)が、若きガールズの心にはその時間軸がまだなくて、涙が出ちゃうんだよね、と愛おしく思った。


現代のデタラメ人間代表。
松井佳菜。


帰宅します。

思えば_b0111562_17304643.jpg

# by to-bigblue | 2023-11-20 17:29 | 出来事

知ってはいたが

あっという間に旅は終わった。

明日の朝、7時に出るからね、と言ったらホストファミリーの12才の少女が泣いた。

また会えるんだろうと言うことはわかっていても、この一緒に過ごした時間が唯一無二のものだということにグッと来る。

自分に与えられたヨガの英知が、国を越えて、社会を越えて、民族を越えて、人の身体とアクセスすることができるアートだということに自信を持って、明日帰国します。

ありがとう、ヒロ
ありがとう、この旅に出してくれたプラとまやとまーくん
ありがとう、Okamuraファミリー
ありがとう、ヨガ
ありがとう、ばななさんの本達
ありがとう、フェミニズム
ありがとう、私を鍛えてくれたインドでの日々

知ってはいたが_b0111562_18170346.jpg

# by to-bigblue | 2023-11-19 18:06 | 出来事

報告会

気が早いけど、この旅が終わったら、報告会をしようと思っている。

とにかく色々見て聞いて、今は頭も心も濁っている。ハワイの、このヒロの歴史を知るほどに、人と言うものに触れるたびに、闇とその闇の反対側でバランスを取っているものが見えてくる。



報告会_b0111562_10021550.jpg
 ファーマーズマーケット。でも、ときがわで暮らす私の目はごまかせないよ。あれは地元のものなんか?と思って聞いたら、やっぱり最近は遠方の物が多いそうだ。

# by to-bigblue | 2023-11-17 09:56 | 出来事

今日は雨。

当たり前のことだけど、旅先で雨が降るとはっとする。メディアから得るイメージはたいてい晴れの世界が多いからかもしれない。雨が降るのを見ると、ちょっとほっとするような、そうだここにも日常があるんだということを思う。

飛行機の中で3時間くらい寝ただけだったので、昨晩はぶっ通しで10時間寝た。おかげで今日は朝から満ちています。

ホームステイさせてもらっているお家のちびっ娘が登校する前のちょっとの時間をキッチンで一緒に過ごし、この家のお父さん(私の父・邦夫とそっくりな人78才)ジーンと世界情勢を語り合い、ちょっと台所を片づけ、フラを見せてもらった。

沖縄のエイサーや、ケーララのモヒニアタムと同じ様に、生き物のエネルギーが満ちていて、ああ人間という生き物の業なんだなと思う。

Natasha Oda という伝説のダンサーの2001年の演技、すんばらしかった。

驚いたのは、1年の内に日本の空港がだいぶ変わっていたこと。出国のチェックなんか、AIに取って変わっていた。パスポートを機械にかざすだけ。カウンターや、お店で働く外国人もものすごく増えていた。こうやって刻々と変化するのだ。

人のなせる業と反対の方向に世界は引っ張られていく。その対極にあるフラやヨガ。

何て旅だ。

雨_b0111562_04512770.jpg

# by to-bigblue | 2023-11-15 04:23 | 出来事